発達障害の息子を療育中!
ちゃちゃパパです。
皆さん、「サリーとアン課題」という、自閉症の子に向けた検査を知っていますか?
これは、人物の心の中を読み取る検査です。
以前から知っていましたが、自閉症スペクトラムの息子に、ふと試したくなりました。
サリーとアンの課題
登場人物は、「サリー」と「アン」の2人。
サリーはかご、アンは箱を持っています。
サリーは自分のビー玉を、かごにしまいました。
その後、サリーはその場を離れます。
その隙に、アンはサリーのかごからビー玉を取り出し、自分の箱の中に移しました。
何も知らないサリーが帰ってきました。
帰ってきたサリーは、ビー玉で遊びたくなりました。さて、サリーが探すのは、
かごですか?
それとも箱でしょうか?
このように、登場人物と簡単なストーリを見せた時、いったいどちらを選択するのか?
これを確認するのが、この課題の特徴です。
息子にやってみた結果
サリーはビー玉を、かごにしまったのですから、当然、かごを探すのが正解ですよね。
しかし、6歳児を対象にした研究では、自閉症児は高確率で「箱」と答えたそうです。
では、息子にやってみますか。
ちゃちゃ君、サリーは
どこを探すかな?
う~ん、分からない。
いや、少しは考えようよ。
う~ん、箱かな…?
そんじゃ、箱でいいね?
やっぱり、かご…
いや、箱だと思う。
う~ん、なんで箱だと
思ったのかな?
箱に入っているのを
知っているから。
ん、誰が知っているの?
僕だよ。
う~ん、そうなるか…。
とまぁ、見事に引っ掛かってしまいました。
そこで、2次元の絵ではなく、実際に箱やビー玉を用意して再挑戦しました。
立体的に説明すれば、
さすがに判断できるだろ!
と思ってましたが、結果は惨敗!
先ほどと全く同じ思考と解答で、正解には程遠いなと感じました…(チャンチャン)。
自閉症の子が苦手な部分
よく、自閉症スペクトラムの子は、他の子どもに興味を示さないといわれます。
これはやはり、相手の気持ちを推し量ることが、難しいからではないでしょうか。
他者にも「考えが」あることを知り、それを感じ取ったり、また推測したりする能力が、人間には備わっています。
それは「心の理論」という機能で、4歳頃から備わってくるとされています。
しかし、自閉症スペクトラムの子供は、この部分が統合されにくく、相手に興味を持ったり、ペースを合わせたりすることが苦手です。
そのため我が家では、アニメやドラマを観ている時に、
今、彼はどんな気持ちだと思う?
なぜ、彼女は怒ったんだと思う?
このように質問攻めにして、訓練しています。
だから一緒に映像を観ているというより、なんか使える場面ないかな?といった、獲物を狙うハンターのような気持ちですね。
おわりに
予想では、さらっと「かご」と答えてくれると期待していました。でも、今回は少しだけ心が折れたなぁ…。
でも、気を取り直して、療育を続けるしかありませんね。
ではその他にも、発達障害に関する検査などがあれば、今後も紹介していきたいと思います。
それでは Let’s 療育!