発達障害の息子を療育中!
ちゃちゃパパです。
ADHDのうちの子は父親の私と同じく、かなりの運動音痴です。そのため、チームスポーツや球技などは避けて通ってきました。
しかし水泳に関しては、水を得た魚のごとく、伸び伸びと楽しくスイミングスクールに通っているんですよね。
親としては本当に嬉しい限りです。
そこで今日は、ADHDの子がスイミングスクールに楽しく通うための工夫について、体験談を元に紹介したいと思います。
ADHDの子の習い事
ADHDがある子は、常に注意散漫でマイペースです。そのため、習い事では他の子に迷惑を掛けないかヒヤヒヤします。
うちの子だって、英会話教室や珠算教室など、色々とチャレンジさせたいのですが、今の状態では厳しいと思います。
しかし、水泳だけは5年以上続いています。
なぜうちの子に水泳が合っているのか、その考察を述べて行きたいと思います。
スイミング教室は相性抜群
まず、ADHDの子とスイミングの相性は、抜群に良いと思われます。
実際、数々の水泳の世界記録保持者である、米国のマイケル・フェルプスもADHDなのですから、かなり信憑性が高いでしょう。
Wiki pedia マイケル・フェルプス
金メダル23個は恐ろしい記録です…。
集中できないうちの子も、水の中では必死に手や足を動かし、必死に息継ぎをしています。
水の中で注意散漫になると
危険だもんね…。
実はADHDの子って、どこに力を入れたら良いのかを判断するのがヘタで、筋肉を効率よく動かすのが苦手なんですよね。
[引用]
ADHDで問題となる注意機能は、運動に必要な知覚・認知処理に影響を与え、運動単位の動員パターンのような神経機能自体にも影響することがわかっており、運動障害を伴いやすい。信迫悟志:子どもの感覚運動機能の発達と支援.大城昌平,儀間裕貴(編),メディカルビュー社,2018,pp-236.
この場合の対処方法って、とにかく力を入れることに慣れる!が1番手っ取り早いんです。
そのため、手足と体幹を使い続ける水泳って、理学療法士の私からしてみても魅力が多いスポーツだと思います。
あとは、どうやって続け
させるかが問題です。
教室に楽しく通うためのコツ
それでは、ADHDの子が楽しくスイミング教室に通うために必要な条件を、いくつか挙げて行きたいと思います。
少しでも早く通わせる
うちの子は幼稚園の頃から通わせました。
ADHDの子は、新しい環境に慣れるのに時間が掛かるため、1歳でも早く始めた方が馴染めるのではないかと思います。
大きいプールで、遊ぶ、潜る、バタ足をするといった経験を積ませ、それが日常なんだと思わせるのが望ましいのではないでしょうか。
質の高い場所に通う
最初に通わせた所は、区民プールの格安の教室でした。
年配のコーチ1人に対し、子供が15人ほどいる教室だったため、2年通わせても泳げるようにはなりませんでした。
しかし、ちゃんとしたスイミング教室に通わせる方が、短期間でマスターできるため、総額はあまり変わらないと友人から聞きました。
価格が安い教室をダラダラと何年も続けるより、高いレッスン料を払ってでも、素早く習得した方が手間の分だけお得ってことですね。
実際、街の教室に入れたところ、あっという間にクロールで50m泳げるようになりました。
もちろん、最初に2年間通わせた下積みもあったのかもしれませんが、2~3ヵ月でこの成長は高いレッスン料を払った甲斐がありましたね。
親も同時に教える
早く習得して欲しいと思ったので、私も週2回ほどマンツーマンで子供に教えました。
コーチが教えているところを見学し、腕の使い方、息継ぎのタイミングなど、細かい注意点を何度も反復させました。
うちの子は運動音痴で、人の2倍は掛かるので、実際に倍やってやろうじゃない!って感じで頑張って連れて行きました。
私自身も教えているうちに、水泳が楽しくなってきましたので、特に苦ではなかったです。
人が少ない日を選ぶ
込んでいる日は、コーチ1人に対して8~10人くらいの子供が参加します。
しかし、我が家が通っている地域は、日曜日の午前中が穴場なんですよね。
コーチ1人に対し、子供が3~5人でレッスンを受けることができます。
単純計算で、倍のお得感がありますので、日曜日は朝からプールへの付き添いが定番化となりました…。
褒めて自信を付けさせる
発達障害の子は、基本的に自己肯定感が低いため、上手くいかないとすぐにやる気をなくしてしまいます。
そのため、 格好良い! 泳ぎが上手!といった言葉を常に浴びせ、とにかく自信をキープしてもらわなければなりません。
進級テストが不合格だった日は、奥さんと一緒にフォローするのが大変です…。
でも、とにかく褒めて、スイミングが楽しい!と思わせ続けなくては、今まで投資した分が水の泡になってしまいます。
根気よく接待するしかありませんね。
以上の5つが、ADHDの子が楽しくスイミング教室に通うコツになります。
おわりに
さて、ADHDの子と、スイミングの関係について解説してみました。
意外に手間が掛かっております。
実際、ただ通わせてお金を払って終わりでは、きっと続かないと思います。
上達もしないし、子供だって飽きてしまいますので、スイミングをさせるのであれば、親だって全力でバックアップしましょう!
スポーツでも勉強でも、何か自信が持てるものがあれば、それがきっと発達を促進してくれるんじゃないかと信じております。
それでは、Let’s 療育!