発達障害の息子を療育中!
ちゃちゃパパです。
うちの子は自閉症スペクトラムなので、他人の気持ちを考えたり、自分の気持ちを伝えることがとても苦手です。
また、対応能力が低いため、予定外のことが起こったり、思うように事が進まないと、すぐにパニックになってしまいます!
この部分は、SSTで育てるしかないな…。
SSTについて
SSTという言葉は、ソーシャル・スキル・トレーニングの略です。
【SSTとは】
Social:社会的(社交的)
Skill:技術・技量
Training:訓練
SSTは教育や医療の現場だけでなく、一般企業の新入社員にも行われていますよね。
療育の場面では、ビジネスマナーというより、場の空気を読む訓練に近いですね。
学校という「社会」の中で、どうやったら適応できるのか?これについて訓練します。
人形を使ったSST
大人もそうですが、対応力が養われるのは、あらゆるトラブルを乗り越えた時です。
ただし、そんなシチュエーションは、そう簡単には出くわしませんよね。
そこで、人形を使って劇を開催しましょう。
相手の気持ちを考えるSST
では、友達同士で意見が複数に分かれた時、反対の意見を踏まえて、どのように対処するのかを訓練していきましょうか。
【さて、こんな問題が起こりました】
私はブランコで遊びたい。
え、鬼ごっこの方がいい!
このような状況であれば、
お遊びの意見が分かれているね。
どうしたら解決すると思う?
と尋ねてみましょう。
え~っと、僕も鬼ごっこが
いいからそっちにする!
あら、それじゃウサギさんが
遊べなくなっちゃうよ?
う~ん、それじゃ先に鬼ごっこ
をやって後でブランコもする。
うん、そうだね。それを
お友達に提案してごらん?
先に鬼ごっこをやって、
その後はブランコね!
うん、いいよっ!
おっけー、分ったよ。
へへ、よかった~。
このように、人それぞれの意見を聞き、どのような選択肢が良いかを考え、解決する訓練が積めました。
【その他の解決策】
✅ じゃんけんで勝った方にする
✅ どっちもやらずに他の遊びをする
✅ 1つずつ今日と明日に分けて遊ぶ
色々と設定を変えて、相手の気持ちを考えるSSTを、自宅で展開してみましょう!
自分の気持ちを伝えるSST
次は、こちらの気持ちを、相手にしっかりと伝える練習です。
【こんな時はなんて伝えようか】
ねぇ、トランプしようよ!
うん、いいよ。
他にも誘おうよ!
そうだね、う~ん、
他に誰かやらないかな…。
うん、誰かいないかな~。
ちゃちゃ君も、やりたいの?
え、いや、別に…。
本当にいいの?
本当はやりたいけど、
いや、やっぱ別に…。
このように、何かこだわりがあるのか、照れているんだか、意地になっているんだか、よく分からない返事が多いです。
自分の気持ちを伝えるのが苦手なんですね。
あ~、誰かいてくれたら、
めっちゃ助かるな~。
あと誰か1人いないと、
7並べできないよ。
言い方を色々と変えながら、本当の気持ちが出るまで続けていると、
うん、僕やってもいいよ。
え~、やってもいいって、
なんか言い方変だよね~。
あ、僕も入れて欲しい。
うん、いいよ~。
一緒にやろう!
うん、トランプやりたかった。
このように、自分の気持ちが伝えられた!という、成功体験が積めるはずです。
パターン・シチュエーションは無限です。
色々と、試してみて下さいね。
おわりに
うちの奥さんが、人形劇のプロなので、このSSTは子供も真剣に取り組んでくれます。
たまには、感情が入りすぎて、息子が涙を流すこともあります。質の高い療育には、きっと演技力も必要なんですね。
そのお陰で、少しずつ社会性が育ってきています。ということで、少しでも早くSSTで鍛えてあげましょう。
それでは、Let’s 療育!