発達障害の息子を療育中!
ちゃちゃパパです。
ADHDの診断を受けているうちの子は、伝えたい事をまとめて話すのが超ヘタっぴです。
うんと…、えっと…、ばっかりで、言葉が中々出てこないんですよね。
そこで今日は、我が家で実践している、会話のトレーニング方法を公開したいと思います。
話下手は、徹底して訓練しましょう!
上手に伝えられない原因
ではまず、なぜADHDの子が上手に伝えられないのか、その原因を掘り下げていきます。
いっぺんに伝えたくなる
1つ目は、頭の中で複数のことを同時に処理してしまうケースです。
ちゃちゃ君、今日は
学校で何したの?
えっと…(算数の授業が、いや給食のこと)
何か楽しいことあった?
うんと…(中休みの時のこと、やっぱ帰りの会のこと)
こんな感じで、順序だてて話を組み立てられず、頭の中で同時に処理しようとした結果、言葉が出てこないことがあります。
HD(多動)の要素があり、無駄に頭がフル回転してしまうことで、きっと言いたい事が止めどなく溢れてしまうんですね。
途中で集中力が切れる
次は、話している途中で、伝えたい事を見失ってしまうケースです。
ねぇパパ、すごいクイズが
あるから解いてみて!
うん、わかったよ!
いい、帽子をかぶった
3人の男の子がいました。
うんうん。
えっと、その3人は
座っているんだけど…、
ほうほう。
あ、でも実は帽子の色が
分かれてて…、
うんうん。
え~っと、うんと…、
え~っと、うんと…。
[以下ループ]
最終的に、「えっと」と「うんと」をオートマティックに繰り返すだけになります。
絶対、何も考えてないだろ!
と突っ込みたくなるくらい無表情で、感情が入っていないのが伝わります。
自分から話しを振って、
勝手に飽きるの止めて…。
そもそも話を聞いていない
最後は、話を聞いていないのに、聞いていたフリをしているパターンです。
今日は、デイサービスで
どんなことをしたの?
えっと…、うんと…。
[沈黙]
あれ、今って何を質問を
されているんだっけ?
え、質問?
誰か質問したの?
いやデイサービスが、
う~ん…。
こんな感じで、何かを質問をされた?ことは、何となく雰囲気で察知しているが、実際に何を聞かれているのかは入力されていないんです。
こんなことを繰り返すうちに、とりあえず「うんと」や「えっと」を連呼しちゃうんですね。
こりゃイカン!
何とかせねば!
話をまとめる訓練
それでは、順序だてて話ができるようになるための、訓練方法を紹介したいと思います。
学校のことを聞いてみよう
話の内容は、その日に起こった学校での出来事を質問すると良いと思います。
今日、どんな楽しいことがあった?
今日、誰と遊んだの?
今日、授業で何を勉強したの?
なんでも良いので、とりあえず質問をぶつけてみましょうか。
5W1Hの徹底化
最初の頃は、きっとヘンテコな説明をしてくると思います。
今日は、学校で何か楽しい
ことあったかな?
えっと…、ゲームの話を
したことかな。
こんな感じで、相手に伝える!といった気持ちが、微塵も感じられない言葉で返ってきます。
だから、いつ、どこで、誰と、どのように、といった質問を浴びせてみましょう。
それは、いつお話したの?
えっと、中休みの時。
そっか、それじゃ「中休みでゲームの話をしたこと」って言った方が伝わりやすいね。
うん、そうだね…。
まずは、「いつ」の部分を付け足して、すぐに修正してあげました。
で、「誰と」中休みに
ゲームのお話をしたのかな?
〇〇くんだよ。
じゃあ「○○くんと中休みにゲームの話をしたこと」って言うと、さらに伝わるね。
あ、そうだね。
「いつ」に続いて「誰と」を足します。
さらに、
そんで、ゲームの話で、
どの部分が楽しかったの?
僕と同じキャラクターが
好きなんだって。
そっか、それはよかったね。
このように、5W1Hをできるだけ細かく、その場で修正してあげましょう。
最後にまとめを発表
それでは最後に、完璧な受け答えができるかチェックします。んじゃ、もう1回聞くね。
今日、学校で楽しいことが
あったかな?
うん、中休みの時、○○くんとゲームの話をしたんだけど、好きなキャラクターが僕と一緒だったから楽しい気持ちになった。
おおー!完璧な話し方で、
すごく分かりやすかった!
最後に、上手にまとめられたら、めっちゃ褒めてあげましょう!
話すことに自信が付けば、質問に対する回答の量や質が上ってきます。
この訓練をしていることで、今では単語だけで返答することがなくなり、必ず2~3つの情報を織り交ぜられるようになりました。
是非、やってみて下さいな!
おわりに
たった1つの質問、1つの回答に、とんでもない手間暇が掛かりますが、これを続けるしかないんですよね。
こう来たらこう! こう来たらこう!と身体が反応できるよう、大人が対応策を引き出してあげることが重要なんです。
学校でも、友達とコミュニケーションが取れるよう、しっかりと支援してあげましょう!
それでは、Let’s 療育!