発達障害の息子を療育中!
ちゃちゃパパです。
うちの子の、運動音痴が酷くて泣きそう。
私も運動は得意ではありませんが、それを遥かに凌ぐほど、運動が苦手なんですよね。
実は、ADHDの診断を受けていますので、それが原因じゃないかと思っております。
そこで今日は、理学療法士の観点から、ADHDの子供が運動が苦手な理由と、運動音痴を改善させるコツを考えてみました。
ADHDの子は運動が苦手
幼稚園児の頃から、かけっこは万年ビリ、玉入れなんて1つも入らずで、毎年の運動会は苦笑いの連続でした。
そこで、ADHDと運動の関係を調べたところ、以下のような解説がありました。
[引用]
ADHDで問題となる注意機能は、運動に必要な知覚・認知処理に影響を与え、運動単位の動員パターンのような神経機能自体にも影響することがわかっており、運動障害を伴いやすい。信迫悟志:子どもの感覚運動機能の発達と支援.大城昌平,儀間裕貴(編),メディカルビュー社,2018,pp-236.
難しいことが書かれていますね。
簡単に訳すと、
【要約】
注意散漫なため、運動に必要な情報を受け取ったり、瞬時に判断することが苦手。
さらに、力を入れても筋肉が上手に働きづらい。
ということらしいです。
指令を出す脳や神経のトラブルは、筋肉の動きと判断力を鈍らせてしまうんですね…。
そりゃ運動が苦手なわけだ。
ADHDと運動の相性
ADHDの子は、運動のパフォーマンスに、ムラが大きいことも分かっています。
要するに、集中している時と衝動的な時では、発揮できる能力に差が出るということです。
実際、徒競走での負けパターンは、スタートの大幅な遅れと、左右にフラフラした時の距離のロスが原因です。
これは、何回言っても全く改善されません。
でも「よさこい」や「よっちょれ」などの、表現型の競技は完璧なんですけどね。
う~ん、やっぱり運動は相性が悪い…。
運動音痴を改善させるコツ
我が家で実践している、運動音痴を改善させるためのコツを、3つ紹介していきます。
運動イメージの作成
1つ目は、頭の中でのリハーサルです。
ADHDの子は、必要な情報を処理するのが苦手です。だから運動の直前に、頭の中で運動のイメージを作らせています。
例えばボール遊びだったら、ボールを手のひらで受けるのか、胸で受けるのか、最初に決定させてから投げます。
このやりとりをするだけで、ボールに対する意識が全然変わるので、やってみて下さい。
きっとボールをしっかりみて、宣言した通りのキャッチをしてくれるはずですよ!
運動が得だと思わせる
2つ目は、意識付けになります。
実は、うちの子は健康番組が好きでして、
納豆を食べると、
健康になるんだって!
へぇ~、そうなんだ…
教えてくれてありがとう。
このように、色々と健康に関するアドバイスをくれます。
そこで、運動をすると健康になれるよ!という話を、定期的に植え付けていきます。
運動をたくさんすると
長生きできるよ!
大変、運動しなきゃ。
もっと健康になりたい!
このように間接的ではありますが、運動の必要性を感じてくれるようになりました。
子供の好きなものに紐づけて、運動は良いこと!を、深層心理に植え付けましょう。
成功体験を積ませる
うちの子は数字が好きなので、公園でのかけっこやプールなんかでは、
さて、あそこまで何秒でいけるかな?と煽ることで、やる気がグンと出ます。
すごいね、32秒なんて!
へへへ、すごいでしょ。
当然、32秒というタイムに根拠はなく、過剰に褒めることで気分を持ち上げています。
そして、
もしかして、次は30秒
切れるんじゃない?
うん、できるよ。
当たり前じゃん!
さらに「煽り」を入れることで、目標に向けて、グンと集中して取り組んでくれます。
もし、次のチャレンジで目標タイムが出なかったら、嘘をつくこともありますが、
34秒だったけど、
2回目なのにすごいね!
と、無理やり褒めるのもアリです。
要するに、自分はできる子!頑張れる子!という自己肯定感が、運動パフォーマンスを上げるのです。
時には優しく、 そして時には、やっぱり優しく…、子供をしっかり接待しましょう!
以上の3つが、我が家で実践している、運動音痴を克服するためのコツでした。
おわりに
残念ながら、簡単に運動神経抜群になる、そんな魔法はありません。
その子の特性を分析し、どのように運動に触れさせるのが良いのか、親がずっと研究し続けなくてはならないんですよね。
色々と試行錯誤してみて下さい。
ちなみに、うちの子は、スイミングが相性バッチリでした!
それでは Let’s 療育!