発達障害の息子を療育中!
ちゃちゃパパです。
うちの子は、ASDとADHDの診断を受けていますが、この2つの特性が絡み合うことで、色々と困難に感じることがあります。
私の個人的な感覚では、
この子はASDね! この子はADHDね!
といった明確な境界はないと思うので、この複雑さが療育を難しくさせている気がします。
さて、どうしたもんか…。
ASDとADHD
うちの子が診断を受けたのは、以下の2つ。
ASD:自閉症スペクトラム
Autism Spectrum Disorder
ADHD:注意欠陥・他動症
Attention Deficit Hyperactivity Disorder
これらは、通常とは違う脳の発達が原因とされており、成長すると共に何らかの影響が生活に出現することが予想されます。
ASDの特性
以前までは、自閉症とアスペルガーは、広汎性発達障害として扱われていましたが、さらに現在では、ASDで一括りにしています。
厚生労働省のHPを見てみましょう。
自閉症スペクトラム
[主な特性]
相手の表情や態度などよりも、文字や図形、物の方に関心が強い。見通しの立たない時は不安が強いが、見通しが立つ時はきっちりしている。
大勢の人がいる所や気温の変化などの感覚刺激への敏感さで苦労するが、それが芸術的な才能につながることもある。
うちの子も、まさにこの通りです。表情や感情を読み取ったり、臨機応変に行動を変化させることが苦手です…。
ADHDの特性
続いて、ADHDも確認しておきましょう。
注意欠陥多動性障害
[主な特性]
次々と周囲のものに関心を持ち、周囲のペースよりもエネルギッシュに様々なことに取り組むことが多い。
そのネーミング通り、注意が散漫で忘れものが多く、いつでも脳がフル回転状態です。
人の話が聞けない、聞いても内容が入ってこない、こんなことは日常茶飯事ですので、学校生活にも影響します。
大人の隠れADHDも、結構多らしいですね。
2つの療育の違い
ASDとADHDの療育は、目的やアプローチ方法が少し異なります。
ASDの療育
ASDの療育では、他人に興味を持たせたり、相手の気持ちを考えさせたり、人との関わり方が主となります。
どうやったら、自分の世界から外界に出てくるのか?これが、療育の鍵を握っています。
ADHDの療育
ADHDの療育は、どうやったら注意散漫が抑えられるのか、どうやったら衝動的な行動が減るのか、といった視線で取り組みます。
特徴は、気が散る掲示物を外したり、絵カードを使って目から情報を入れたり、どちらかといえば環境整備や工夫が主体です。
どちらの療育も、効果が出るのに時間が掛かります。そして、内容が異なるため、混在する子供への療育は、相当難しいと言えますね。
う~ん、この2つの特性が、
喧嘩しちゃってるな…。
ADHDは成長の足手まとい
我が家は、ASDよりもADHDへの対応に力を入れています。その理由は、 ADHDの特性がASDの療育を邪魔するからです。
他の子に興味を持たせようとしても、
ほら見てごらん!あっちで
お友達が何かしてるよ。
ねぇ、僕クイズ作ったんだ。
いや、クイズよりも
パパの話を聞いてよ。
いい、猫が3匹いました。
ちょ、聞いてよ…。
このように、いきなり取り留めもない会話が始まったり、急に他のことをやり出したりするので、指示が入らないんですよね。
だから、まずADHDの症状を抑えないと、ASDの療育だって上手くいかない?
このように思ったんですね。
ADHDを優先した結果
その後、ADHDに対しては、家族・学校・放デイの3つで連携し、しっかりと療育をしてきたつもりですが、効果は薄かったです。
そこで、ADHDに対して薬物療法を開始。
これは、かなり良い
結果に繋がりましたね。
少しずつ人の話が聞けるようになり、指示を理解して行動ができるようになりました。
薬物療法の詳細はこちら。
これにより、他人の気持ちを教えてあげたり、こだわりを抑える療育にも、力を注げるようになりました。
だから優先順位は、ASD < ADHD かな。
おわりに
ADHDの特性は、かなり成長にブレーキを掛けます。その部分を薬物療法で抑えられれば、きっとASDの療育も充実するはずです。
療育をする際には、アプローチする方法だけではなく、その優先順序も考慮すると、良い結果につながるのかもしれませんね。
それでは、Let’s 療育!